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●象眼・象嵌(ぞうがん)
工芸手法の一種で、金属・木材などの面に模様をきざみ、金・銀などをはめこむこと
陶磁などでも用いられる |
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●螺鈿・螺鈿蒔絵(らでんまきえ)
貝殻の真珠質を漆面の文様の彫穴にはめ込んで研ぎ出す工芸技法
漆と金粉・銀粉・あわび貝の薄貝を主な材料として絵模様を表す
図柄は花鳥風月等の伝統的文様から現代感覚のモダン柄まで、幅広い図案を加工している
「べっ甲細工」 |
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●沈金(ちんきん)
繊細な模様を描く手法
和紙に描いた図案を漆塗の面に転写(置目という)し、各種の沈金刀(のみ)で文様を彫る
彫りあがったら上から漆を摺り込み、文様以外の漆を拭き取り、金銀の箔を文様にそって真綿で押し込み、文様以外の箔は取り払う |
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●蒔絵(まきえ)
華麗な模様を描く手法
蒔絵には研出蒔絵、平蒔絵、高蒔絵、肉合(ししあい)蒔絵など様々な技法と表現方法がある
沈金と同様に図案を置目し、文様を朱合漆などで描き、その上を金銀色粉を入れた粉筒や真綿につけて粉蒔きする
乾いたあと朱合い漆を塗り込む |
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●呂色(ろいろ)
鏡のような光沢を与える手法
上塗後の塗面を炭研ぎし、さらに油砥粉で磨き、油分などを取り除くため水拭きしたあと鹿皮で拭きあげる
生漆を摺り込んでは拭きあげを繰り返しながら、最後に角粉をつけた指や手のひらで艶あげをおこなう
これにより鏡のような塗面となり、優美で艶のある仕上げがえられる |
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●溜色漆(ためいろ)・朱塗り(しゅぬり)
下地(したじ)の段階で赤い色を着色し、仕上げに半透明な漆を塗り下の赤が上の漆を通して見える塗り方、特に赤の色の強く仕上げたものを朱溜(しゅだめ)という
この椀は外が溜色で僅かな赤が透けて見え、内側は生漆(きうるし)に顔料の朱色を混ぜて発色させた朱塗りで仕上げがなされてる |
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●春慶塗り(しゅんけいぬり)
木地を黄色や赤色(豆汁などを使い着色する)に染め、透漆(すきうるし)を上塗りして、木目の美しさをあらわす技法
漆は硬化するために70%以上の湿度が必要であり、日本海側の雪国などに産地が多い |
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●根来塗(ねごろぬり)
根来塗は紀州塗の元をなし、あざやかな朱肌に漆かすみが特徴
根来寺の僧徒大衆が、膳・椀・豆子などを自家用として作り始めたもの |
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●うづくり
かるかやの根やわぼうきの繊維を円筒状に束ねた棒を「うづくり」と言い、そのうづくりで木材の表面を何度もこすることで硬い年輪の部分が浮き上がり木目に凹凸が出ます
この技法を「浮造り(うづくり)」と言います
桐材の仕上げに最適 |
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●古美(ふるび)仕上げ
アンティックなインテリアには欠かせない古美仕上げは、インテリア商品をはじめ、装飾品や美術工芸品、照明器具等数多くの仕上げに使われています
古美は古味とも、いぶしとも表現されることがあります
銅古美、舶来色、銅古代色 、真鍮古美、真鍮古代色 、銀古美(いぶし銀)金古美等があります |