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旧遠山家の写真集



■この建築は、1827年(文政10年、今から175年前)頃の建造といわれています。昭和43年春まで使用されていたようです。代表的な合掌造りで、間口11間半(桁行22m)奥行6間半(梁間13.3m)高さ14.5m、1階は住居、2〜4階は養蚕用として使われ、明治の頃までここに数十人の家族が暮らしていたそうです。





●旧遠山家民俗館の看板
 世界遺産にもなっている、白川郷はここよりもう少し先にある萩町になります
 民俗館として、当時の暮らしを見ることができます
●旧遠山家全景
 156号線沿いは結構車が多いんです
 トラックなんかが、バンバン、通り過ぎて行くのです
 ふと「昔の人が見たら、どう思うのかな・・・・」などと考えてしまいました
●「おもや」 21畳
 主に、お客様の接待などに使用され、中央にいろりがあります
●「でい」 18畳
 客室あるいは寝室(男性用)として使われました
 ここには天井が張られています
●「おくのでい」 8畳
 来賓の間として使用されました
 付け書院こそありませんが立派な床の間です
●「おくのちょうだ」 6畳
 代々家長の寝室として使用されました
 これは、その部屋の板壁です
 年号と、大工の棟梁さんの名前が書かれていました
●「ちょうだ」 16畳
 女性の寝室に使用されていました
●同じく 「ちょうだ」
 この階段は、中二階に行けます
 中二階は物置に使用されました
●「だいどこ」 18畳
 家族の食事や調理の場として使用されました
●「だいどこ」
 炉では、今でも毎日火を焚いています
●二層目「合掌組」
 「叉首(さす)構造」ともいいます
 養蚕や物置、作業場です
 合掌材の根本を抗状に尖らせ、梁上の穴に落とし込んで並行させ、これを15mもの筋違でお互いに連結して60度もの急勾配の屋根を作ります
横材を「合掌梁」といい、9m以上ある長尺材を使用
 釘やカスガイは使わず、くさびと蔓(つる)と藁縄でしめて仕上げます
 明かりを採るために、切り妻とし、妻方向に開口が設けられているのが、この地方の特徴です
●床
 床は、竹を編んだすのこを敷き並べてあります
 このため、いろりの煙が上層まで行き渡り、屋根裏の藁縄や葦にすすが付着し、防虫と強化に役立っています

Photo by Naoko Inami





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