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●麻の葉
その形状が麻の葉に似ているところからこう呼ばれるが完全な幾何学模様である
近世、文化、文政頃、京阪を中心とした女性の間で流行した
また真直ぐに伸びる麻にあやかって子供の産着、下着の文様として用いられた |
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●七宝
七宝は仏教で7種の金属、宝石類を称したところから貴金属、宝石類のを多彩な装飾の形容として用いられた
七宝焼きの名はこの七宝を転用したものとみられるが、文様と七宝とのつながりは明らかではない |
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●まんじつなぎ
卍形の文様
多くその連続模様を言い、「菱万字」「渦万字」など変形、連続の文様が多い
江戸時代、舶来の絹織物、紗綾に多く用いられていたところから「紗綾形」ともいう |
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●松川びし
菱形の上下にさらに小さな菱形を重ねた形の文様
また、その連続模様を言い、それに花をはめ込んだ「花松皮菱」などもある
松の樹皮の割れ方に似ているところからいう
松皮とも |
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●青海波(せいがいは)
渦を4分したような形の文様をいくつも重ねたもの
雅楽「青海波」舞楽の時にもちいる、波形を描いた衣服の染文様にちなむ名称 |
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●かご目
竹籠の編み目のような文様
籠目状に染め出した小紋
籠目は普通、連続文様で表されるが、構成単位のひとつだけ取り出した紋所もある |
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●雷文
稲妻をかたどり、屈折した直線によって構成した文様
特に中国では古代から愛好され、土器、骨器、彩陶、銅器などに施され、今も中国の器によく見られる |
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●市松
江戸時代中期の歌舞伎役者、初代佐野川市松が舞台衣装の裃(かみしも)に用いて流行して以来、広く市松模様と呼ばれる |