集成材

集成材

◆集成材は、ひき板（ラミナ）、小角材などを人工的に乾燥させ接着剤を用いて繊維方向を平行にして、厚さ、幅、長さの方向に接着した加工材で構造材、造作材、家具材など多くの用途に使われている。特徴として、反り、ねじれ、割れなどの狂いが少ない、品質の安定したものを量産できるなどがあり、間伐材などを利用しているので、環境保全にも役立っている。

	●造作用集成材　ひき板の積層による素地の美観を表した集成材　または、表面に溝切りによる加工を施したものなどで、内部造作用　階段の手すり、笠木、カウンター、壁材、パネルの心材など
	●化粧張り造作用集成材　素地の表面に美観を目的として薄板を張り付けた集成材　または、表面に溝切り等の加工を施したもので、内部造作用　長押、敷居、鴨居、落とし掛け、上がりがまち、床板、床かまちなど
	●構造用集成材　幅方向に接着して調整した板または、長さ方向にスカーフジョイント、フィンガージョイント、これにひとしい接着を施した板を積層した集成材　構造物の耐力部分　柱、桁、梁、など
	●化粧張り構造用集成材　表面に美観を目的として薄板を張り付けた集成材　構造物の耐力部分　木造住宅の柱、通し柱、半柱
	●構造用大断面集成材　構造用集成材のうち短辺が１５㎝以上、断面積が３００㎝平方以上のもの　構造物の耐力部材　大スパンを必要とする大型木造建築物の柱、桁、梁、まぐさなど