日本庭園

◆中国の庭園の影響を受けながら風景式庭園が独特の発展をしたものです。室町時代には禅宗寺院を中心に枯山水が盛行し、茶室と結びつき茶庭（露地）の発展をみました。

	●景石 　自然石そのものを観賞用に置く石のことです
	●縮景 　石組により自然景観の滝や島などを、表したものです
	●添景 　露地の中の石造物、竹垣、飛び石や延べ段などが、庭の景に趣を加えることを表します
	●枯山水 　水を使わないで、石、砂、樹木などで山水を表現した日本独特の庭園様式 　禅寺の庭などに造られました 　竜安寺の平庭式枯山水庭園　室町時代
	●灯籠 　元来、寺社の灯として使用されたものです 　景としてではなく庭の明かりとして使われ茶室に通ずる露地の灯りとして足元を照らしたものです
	●蹲踞（つくばい） 　手水鉢（ちょうずばち）と三種の役石と筧をセットにしたものです 　水がたまると竹筒が手水鉢にあたりコーンと音がする「鹿おどし」とつくばいを間違えますが、本来は水滴がポタポタと落ちる程度の筧を使う方が正式です
	●延段 　茶庭だけでなく和風庭園など広く使われます 　延段は自然石や切り石をいろいろなデザインで敷き詰めたもので、飛び石と比較すると平らで広いので歩きやすいのが特徴です
	●月見台 　濡縁が拡大したものの一つで、２坪程度の広さがあり季節の祭事などに利用します

洋風庭園

	●イングリッシュガーデン 　ローマのイタリアが原点で貴族社会の中で成熟し、幾何学的な形のフォーマルと自然な姿のインフォーマルが、一緒になったものです 　プラントハンターの活躍により日本の植物などもイギリスなどで見る事が出来たようです
	●フォーマルガーデン 　バロック様式のフォーマルガーデン「閉ざされた庭」、ノットガーデン「囲われた庭」でヴェルサイユ宮殿の庭が代表的なものです 　幾何学模様で構成され華やかで整然とした庭です
	●ロックガーデン 　岩石庭園のことで岩を中心に種々の高山植物、岩生植物を配した庭園です 　通常の花壇で寄せ植えすると目立たなくなってしまう草丈の低い花や、小型の宿根草や山野草などを植えるのに最適です
	●キッチンガーデン 　庭で食べられる食物を育てるもので、１９世紀頃からはじまりました 　しかし、庶民の食材を育てた台所脇の小さな庭は、あまり注目されなかったようです 　でも最近の自然食ブームで、またみなおされています
	●トピアリー 　樹木を、装飾的に刈り込み、動物などの形に作り上げたものです 　ワイヤーで形を作っておき、そこにツル植物などをはわせるものもあります
	●ハンギング 　イギリスの農婦が考えついたのが、ハンギングのはじまりです 　籐かごなどを使って花を植え、庭や玄関先などに飾るものです 　最近は通気性、排水性、保水性にすぐれた天然のパームファイバーがよく使われます
	●トレリス 　格子垣のことで、扇型、アーチ型、ポール型などさまざまな形があります 　扇形の場合はコンテナに差し込んで使用します 　アーチ型、ポール型は庭のアクセントに使います
	●ラティス 　斜め格子のことを言います 　数センチの幅木を斜め格子に組み上げた板状のもので、仕切や目隠しとして使われます 　枠をつけたり、スタンドと組み合わせて使われることが多いようです

その他

	●デッキ・テラス 　庭に木製のデッキなどで張り出したスペースです 　木製のデッキは、雨や日光で劣化が激しいため防腐剤の塗布などのメンテナンスが欠かせません
	●サンルーム 　太陽光を楽しむ居室という本来の機能のほかに、採光、広縁アウトドアリングとしての利用もあります 　快適性、調光のため遮光ブラインドやペアガラス、二重サッシなども考えましょう
	●バルコニー 　室外に張り出した屋根のない広い縁のことでベランダともいいます 　これを利用したベランダガーデニングが注目されています 　風対策や排水に注意しましょう
	●パーゴラ 　パーゴラとは、日陰棚でのことでつる棚や、庭やのき先に木材などで組んだ棚のことです 　バラやフジなどをからませ、光と陰の豊かな空間を作ってくれます
	●ガーデンファニチュア 　木製のものは、防腐等の手入れが必要です 　ブロンズ製のものは、防錆加工が必要になりますが、最近ではアルミ製でブロンズを模したものもあります