Interior Zukan
                                             

オーナメント




■エレメントは「生活に必要な機能を持ったインテリア」に対して、オーナメントは「楽しさや嗜好、アクセントを表現する」という意味があります。
■オーナメントの名前の検索は、索引をご利用ください。
日本画洋画版画・ポスター・写真インテリアグリーン





日本画



●岩絵具
 岩絵具とは、岩石を砕いて粉にしたものを、膠水で溶かして使います
 製造過程で、荒さの違う岩絵具ができ粒子の大きさによって、色調が違います
 一番細かいものを水干絵具(すいひ)といい、初心者向けの絵具に使われます


●水絵具
 顔彩、鉄鉢、棒絵具、もしくはチューブ入りで、水だけで使える透明感のある絵具
 顔彩は顔料に、アラビアゴムなどの媒剤を混ぜて固めたもの


●膠水(にかわみず)
 動物や魚類の皮・骨などのコーラーゲンを加工して作られたもので、絵具に接着力をつける
 下塗りの細かい粒子の時は濃いめを、仕上げの粗い粒子の時は薄めを使用する

●胡粉
 白い絵具として、下地として使われる
 イタボガキを5年から10年以上風雨にさらし、粉にしたもの
 用途によって、下ぬり用、仕上げ用とがある






洋画



●フレスコ画
 壁画製作技法の一つで、下地の漆喰が塗りたて(フレスコとは、新鮮なという意味)の時に描く方法
 下地が乾燥すると共に顔料も定着する
 短時間で仕上げなければならないので、下地の乾燥具合にあわせて一日で仕上げられる区分ごとに作業が進められた
 システィナ礼拝堂天井画 ミケランジェロ 「アダムの創造」 バチカン


●テンペラ画
 黄卵または、卵白を主媒剤とし、蜂蜜、イチジクの樹乳などを混ぜた不透明絵具
 中世末からイタリアルネッサンス初期に盛行したが、油絵の出現後衰えた
 フィリッボ・リッビ 「聖母子と二人の天使」 板にテンペラ 1465年フィレンツェ ウフィツィ美術館


●アクリル画
 アクリル樹脂を媒剤として開発された絵具
 乾燥が早く、つや出し、つや消しがある
 1950年頃から米国で大量に使用されるようになった


●パステル画
 絵具の一種で、粉末顔料をアラビアゴムなどの溶剤で練って固めた物
 混色はできないが、微妙でやわらかい色調が得られる
 18世紀のロココ時代に流行、近代では、ドガが有名
 ラ・トゥール 「ポンパドゥール夫人」 パステル 1755年 ルーブル美術館

●コラージュ
 20世紀に現れた美術技法で、フランス語で「糊付け」を意味する
 新聞の切り抜き、マッチ箱、糸、釘、写真、などの小片を貼り付けて、作品の造形性を高めた
 エルンスト 「百頭女」 コラージュ 1929年






版画・ポスター・写真



●エングレービング(凹版直刻法)
 ビュランと呼ばれる鋭い刃物(ノミ)で彫り、まくれは、スクレーパーで取り除く
 細く明確な線が特徴
 ヘンドリック・ホルツィウス 「聖家族」 1580〜1890年 パリ国立図書館
 右/拡大図斜線やその交差、その交差部分などで微妙な陰影を作り出している


●ドライポイント(凹版直刻法)
 先端が鋭く尖った鋼鉄の針(ニードル)やナイフでじかに版に傷つけ、金属の削りかすやまくれはそのままにされる
 レンブラント 「デッサンするレンブランド」 1648年 パリ国立図書館
 右/鉄筆できる「まくれ」にインクが溜まり、線に「にじみ」ができる それが、表現にニュアンスを与える


●メゾチント(凹版直刻法)
 フランス語で、「黒の技法」と呼ばれ、版面全体をノコギリ状のロッカーと呼ばれるもので、細かい傷を付け、凸の部分をつぶして図柄を作る
 微妙な明暗の変化が得られる
 ジョン・スミス「グリンリン・ギボンズの肖像 18世紀 パリ国立図書館
 右/縦横斜めにつけられた凹みによる暗部から白い明部をつくりだしてゆくのがメゾティントの特徴


●エッチング(腐食法)
 金属板をグランドで覆い、ニードル(針)で描画し、希硝酸の液につける
 表面の一部を選択的に科学的、電気化学的に溶解する加工法
 カミーユ・コロー 「イタリアの想い出」 1866年 パリ国立図書館
 右/防食性の被膜の上から鉄筆でひっかく強さや腐食の回数によって線の強弱、太細が得られる


●アクアチント(腐食法)
 版面に樹脂の粉をふり、熱を加えて定着させ、不必要な部分をワニス等で防食しておいて、腐食液に浸す
 粒の隙間だけを酸が侵して版面に梨地の斑点ができ、また水彩のような表現が可能で、水彩画の複製にも用いられた
 ジャン・フランソア・ジャニネ 「ローマの廃墟」 1780年 パリ国立図書館


●リトグラフ(平板)
 大理石や、石灰岩等の石板に溶いた墨や、クレヨンで絵を描き、小刀で削ったり硝酸ゴム液を塗ったりして、油を吸収する部分と反発する部分をつくり、油性インクで印刷する
 H・ドミーエ 「鉄道に乗って 快適な隣人」 1862年
 J・シェレ 広告ポスター 「氷の宮殿」 1894年


●シルクスクリーン(孔版)
 目の粗い絹布を枠に張り、印刷しない部分を膠や型紙で覆って、その上からゴムローラーでインクを押しだす
 インクを厚く盛れるので、色彩、画線が強調される  各自の点字印刷にも用いられる
 ステンシル」「プリントごっこ」もこの孔版印刷にあたる

●ファイバーアート
 タペストリーの枠を越えた作品


◆印刷
 オフセット・・・版面から直接紙に印刷せず、いったんゴム材に転写し、それを紙に印刷する平板印刷
 グラビア版・・・写真製版により食刻した胴円筒をもちいて、輪転印刷する凸版印刷の一種
 原色版・・・凸版印刷による多色印刷技術 原画を三原色に分け、版をつくる シアン(青)マゼンダ(赤)イエロー(黄)の色を刷り重ねる 修正のために黒版をつくり4色版とする高級美術印刷






インテリアグリーン



●エアプランツ
 土も水もほとんど要らない植物で、空気中の湿度が60%以上の風がながれている状態では、水やりの必要はなく、それ以下の時は葉がぬれる程度に霧吹きをします
 肥料は ほとんど必要ありませんが、春と秋の成長期に観葉植物用の液肥を2〜3000倍に薄めて、霧吹きまたはソーキング(一晩全体を浸すこと)の時にやります


●ハイドロカルチャー
 水耕栽培の一種で、排水口がない容器に人工培養(ハイドロボール)を入れて、育てる
 土を使わないので、汚れず、室内向け


●テラリウム
 透明の容器にミニチュアの観葉植物などをレイアウトして鑑賞する

●アクアリウム
 水槽に、水草や、転石、流木などをレイアウトする
 涼しげな雰囲気が、癒し系の雰囲気で、オフィスなどにも見られる





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