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ぐい呑み図鑑




■駅弁の六古窯シリーズを見て、「ぐい呑み」で集めてみようと想ったのが始まりで、日本各地の窯里をまわりこれだけ集めてみました。
■ぐい呑みの名前の検索は、索引をご利用ください。
有田焼鍋島焼唐津焼三川内焼萩焼備前焼但馬焼九谷焼越前焼
 信楽焼伊賀焼瀬戸焼織部焼志野焼美濃焼常滑焼






有田焼 (佐賀県)


●有田焼
 窯元:亮秀窯 田代亮秀
 染付山水
 有田焼には古伊万里系、柿右衛門系、色鍋島の三つの流れがあると言われています

●有田焼
 窯元:不詳
 染付帆掛け船



鍋島焼 (佐賀県)


●鍋島焼(伊万里)
 窯元:川副青山窯
 染付墨貫入
 本来、胎の鉄分が多いと溶け出して貫入が黒くなりますが、現在は灰汁や墨を使うようです

●色鍋島焼(伊万里)
 窯元:魯山窯
 色鍋島は江戸時代に肥前鍋島藩主鍋島家で、将軍家等への献上品或いは城内の用度品として藩直営の窯でつくられました
 特色は染付の線描に赤・緑・黄の三色が巧みに配色されています

●鍋島青磁(伊万里)
 窯元:長春青磁窯 小笠原長春
 長春窯の青磁は磁器で、伊万里の大川内山に産出する陶石を砕いて釉薬を作り、かけては焼き、かけては焼きを繰り返しやっと青緑色に発色します
 これを天然青磁と言います

●鍋島青磁(伊万里)
 窯元:川副青山窯
 陶器の青磁は、焼成後窯出しまでさましますが、この時、胎と釉薬の収縮率の差から、胎の表面にひび割れが生じます。これを貫入(カンニュウ)といいます



唐津焼 (佐賀県)


●唐津焼(絵唐津)
 窯元:中の辻窯 平山賢治
 素地に鉄絵具により素朴な絵を描いて長石釉・土灰釉の透明釉を施釉して焼きます

●唐津焼(朝鮮唐津)
 窯元:日在窯(ひあり) 鶴田豊己
 斑(まだら)釉と黒飴(くろあめ)釉を二重に施釉したもので白とあめが混ざり合っています



三川内焼 (長崎県)


●唐子焼
 窯元:不詳
 松樹の下で無心に遊ぶ唐子をモチーフにした図柄が特徴で、藩の御止焼(おとめやき)としてその使用については厳重に取締られていました






萩焼 (山口県)


●萩焼(白荒土)
 窯元:太平山 小野幸月
 古来より「一楽二萩三唐津」といわれ、古雅にして素朴な風致、千変異変の「萩の七化け」ともいわれています

●萩焼(紫)
 窯元:太平山 小野幸月
 ざっくりとした土で焼かれ、吸水性のある素地が「萩の七化け」と呼ばれる変化を愛でるといわれています



備前焼 (岡山県) 六古窯


●備前焼(胡麻・ゴマ)
 窯元:浩之窯 松井浩之
 松割木の灰が熱でとけて灰釉になり、胡麻をふりかけたようになる模様です
 胡麻模様がとけて流れた状態のものを「玉だれ」といいます

●備前焼(桟切り・サンギリ)
 窯元:備州窯 山本宗秀
 火が直接あたらないのと、空気の流れが悪いのが相まっていぶし焼き(還元焼成)になったために生じる窯変です

●備前焼(緋襷・ヒダスキ)
 窯元:備州窯 山本宗秀
 焼物がくっつかないように素地に稲藁を巻いて焼成するとき、藁の跡が緋色の筋に発色したものです



但馬焼 (兵庫県)


●但馬焼
 窯元:楽々浦窯
 草や葉などを使って模様をつける但馬焼きは自然を活かした素朴な風合いが特徴です






九谷焼 (石川県)


●九谷焼
 窯元:野村右園堂
 九谷焼はいろいろな説がありますが、一般には明歴元年(1665)頃、加賀藩の前田利治が、家臣後藤才次郎に命じ肥前有田で製陶の修行をさせ、その技術を導入したと伝えられています



越前焼 (福井県) 六古窯


●越前焼
 窯元:宗山窯 宗倉稔
 越前焼の基本は、無釉の焼締陶で、特徴は赤褐色の地肌と、緑色の自然釉のコントラストの美の世界です






信楽焼 (滋賀県) 六古窯


●信楽焼
 窯元:不詳
 自然釉、火色(焼成するとほの赤く、あるいは薄いかき色のような色になる)、焦げ(薪の灰に埋まる部分が黒褐色になった溶岩のような色になる)が特徴です



伊賀焼 (三重県)


●伊賀焼
 窯元:不詳
 伊賀焼は無釉焼締めで、ビードロ(薪の灰が高温で説けて硝子状になったもの)は透明度が高く緑がかって見えますまた豪快なゆがみも特徴です






瀬戸焼 (愛知県) 六古窯


●瀬戸焼(古瀬戸)
 窯元:淳 棚橋淳
 瀬戸で初めて釉薬を使った焼き物で、淡い黄緑色の灰釉と、濃い褐色の鉄釉が特徴です
 なかでも、赤みを含んだ天目釉は「古瀬戸釉」と呼ばれています

●瀬戸焼(黄瀬戸)
 窯元:子の日窯 大嶋久興
 黄褐色に発色する灰釉がかけられ刻線・印花などの文様が施されています

●瀬戸焼(黄瀬戸)
 窯元:秀泉陶苑 沢田秀一
 黄瀬戸は中国の青磁を作ろうとして失敗し黄色のものが出てきたのが始まりといわれています

●瀬戸焼(瀬戸黒・引出黒)
 窯元:不詳
 文様などの装飾は施さず、鉄釉を施し釉薬が溶けている途中に窯から引き出し、急冷させて黒色釉としたものです

●瀬戸焼(灰釉)
 窯元:春日窯 鈴木麦仙
 草木の灰を溶媒とした釉薬で、イス灰類・土灰類・藁灰類と3つの種類があります



織部焼 (岐阜県)


●織部焼(鳴海織部)
 窯元:子の日窯 大嶋久興
 絵文様は、白と黒、角と丸、大と小、抽象と具象というように非対称に描かれ、鳴海織部は素地に白土と赤土を張り合わせて使うところが特徴です

●織部焼(赤津焼)
 窯元:六兵衛窯 山内砂川
 赤津焼の特徴は、織部釉をはじめ赤津七釉と呼ばれる7種類の釉薬があります

●織部焼(美濃焼)
 窯元:不詳
 一般に銅緑釉を掛けた焼き物を織部といいますが、古田織部の美が見られる登り窯で焼かれた焼き物を総じて織部焼とよばれています

●織部焼(黒織部)
 窯元:不詳
 全体に鉄釉を掛けるのではなく、一部分を窓抜きにし鉄釉で文様を描き白釉を掛けたものを黒織部といいます



志野焼 (岐阜県)


●志野焼
 窯元:桔梗屋窯 小三郎
 中国の白磁を模したものが始まりといわれています
 長石釉の柔らかい不透明な乳白色の釉肌と所々に見られる赤褐色の火色が特徴です



美濃焼 (岐阜県)


●美濃焼(赤絵)
 窯元:桔梗屋窯 小三郎
 赤を主として他の色を加え、簡素で大胆な文様を赤絵といいます

●曜変天目
 窯元:不詳
 黒いうわぐすりのかかったやきものを天目といい、曜変というのは、漆黒の釉面に結晶による斑紋があらわれることです



常滑焼 (愛知県) 六古窯


●常滑焼
 窯元:不詳
 江戸時代の終わり頃に中国の焼き物を手本として作り出された朱泥の急須が有名です





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