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●ラーメン構造
柱と梁、そして構造的な役割を持たない間仕切り壁で構成される
ラーメン(rahmen)とはドイツ語でフレーム(枠)と言う意味で建築上、梁と柱が剛接合されていること
ちなみにラーメン構造はRC、S、SRCの他、大断面集成材による木造もあります |
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●壁式構造
耐力壁と床スラブだけで構造体を形成し、水平、鉛直荷重に抵抗する
柱や梁がないので室内が有効に使え、ラーメンに比べ施工が簡単で5階程度の集合住宅に広く普及している構造 |
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●フラットスラブ構造
梁を用いず、床スラブを直接柱で支える構造で階高を有効に利用できるため倉庫や駐車場に見られる構造
図のように下からつっかえ棒で支えるようなスタイルは美しいデザインでもあり、スペインバルセロナのグエル公園(ガウディ)はこのフラットスラブ構造に見えます
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●シェル構造
曲面は強い構造を持っていてその原理を利用して円筒形、球形、鞍形(H.Pシェル)等に曲げ剛性を持たせた構造
曲面部分の材料の厚さを薄くすることができ美しいデザインが可能だが施工に手間が掛かるのが難点で最近はあまり用いられていない |
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●折版構造
折版とは折り曲げ構造のことで、折り紙のように折り曲げることで強度を持たせる構造
大空間を作ることが可能だがシェル構造と同様最近はあまり用いられていない |
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●トラス構造
トラスは、三角形を構成する部材で組み合わされ、接合部がピン接合になる構造
部材が経済的で大スパンをつくることができるので体育館や倉庫、工場、劇場などの小屋組に用いられている |
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●アーチ構造
アーチ構造とは古代エジプト、バビロニア、ギリシャ、アッシリアなどで古くから用いられていた構造
古代ローマ時代には建物としてのアーチ構造が見られる石造の組積造のことを指します
現在では大スパンを必要とする建物に適し、体育館、飛行機の格納庫や橋などに用いられています |
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●空気膜構造
膜の内部を加圧して形状を保つもので、東京ドームなどがあります
東京ドームは、エアー・サポーテッド・ドーム構造と呼ばれ、加圧送風ファンによって絶えずドーム内に空気を送り込み、ドーム内の気圧を外よりも0.3%高くして屋根膜を支えています
屋根膜は、外膜が0.8 mm と薄いため、太陽光の約5%を透過しますこのため、晴れた日の昼間であれば、照明なしでもゲームが行えます |
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●テンション構造
テントのように支柱を立てて幕を張る方式ですが、いろいろな構造体との組み合わせにより、種類はいろいろあります
出雲ドームもその構造ですが、下部構造は鉄筋コンクリート造、屋根は断面構造用集成材による木質系立体張弦アーチ構造テンション膜構造の組み合わせです |
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●ストローベイルハウス
わらのお家です
藁ブロックを積み上げて壁を作り、粘土を塗り漆喰で堅める構造です
断熱効果に優れ、省エネルギーで、木材使用量が従来建築の1/3程度で済むなどローコストであり、セルフビルトも可能です |