Interior Zukan
                                             

洋家具




■明治時代に日本に入ってきたいすは、それまでの日本の生活様式をがらりと変えた家具の代表です。まして、西洋では、いすから家具の歴史が始まったと考えられ、いす座の様式にあわせて、いろいろな家具が、発達してきました。
■洋家具の名前の検索は、索引をご利用ください。
いすテーブル収納家具





いす・・・アーゴノミー系家具

人体系家具・・・軽く腰を下ろす姿勢から、横に寝る姿勢に対応する家具



●イージーチェア
 タックイージーチェア  パトリック・ハーディー
 楢材と厚牛皮を使ったシンプルなデザイン

 安楽いすともいい、休息を目的とする
 座面から背もたれまでの傾斜角が大きく、幅も間口も広い
 肘掛けがあり、ゆったりとした座り心地の良さがある


●ロッキングチェアー
 シェーカーのロッキングチェア
 いすの足の先端に大きく湾曲したロッカー(ソリ上の部材)を付け、前後に揺れることで、より休息性を持たせたいす
 ロッキング金物を脚部に取り付けて座を動かすものもあります


●リクライニングチェアー
 Rポジション 石田大介 2002年
 座の角度の変わる機構の機能で、自由な位置に止まるものと、数段毎に固定されるものがあります
 これは、シートハイが高い・低い、シート奥行きが浅い・深いを選択でき、革は25色、エクセーヌ20色、木部塗装色5色から、自由に選択できるタイプです


●パーソナルチェア・オットマン
 チャールズ・イームズ アメリカ 1956年
 アメリカンモダン 成形合板
 一人がけの休息用のいすのことで、イージーチェアよりさらに座と背の角度が大きいものや、寝る姿勢にできるいすなど、自分用のいすとして使用する
 ロッキングチェアー、リクライニングチェアーなどがある
 オットマントは足乗せのこと


●フォールディングチェアー
 ブリッツ  川上元美
 背座は、メタルストラクチャーの内部構造によるインテグラルフォーム

 いすが、折り畳める機能で、持ち運びや収納がしやすい、ホールなど大量に使われる場所にみられます
 体育館使われるパイプいすもこのタイプ


●スタッキングチェアー
 そのままで積み重ねができる機能で、脚部の構造が工夫されていて、そのまま重ねることができます
 運搬のための専用台車もあります
 ちなみにスタッキングができて連結(ギャンギング)もできる椅子もあります
 ホテルの式場などによく利用されています


●ギャンギング
 いすを連結する機能で、多数並べたときに整然とした列をつくることができる
 フォールディング、スタッキングのいずれにもこの機能の付いたものがあります
 アリーナ会場に使われるのは、このタイプのいす、でもコンサートが始まるとあまり意味がないようですが・・・・


●回転椅子
 主に事務用のいすとして使われ、回転することで作業能率が良くなる
 ガス圧を利用した、昇降装置がが付いているものが多い
 このタイプで、足のせリングが付いていると、女性にはありがたいのですが・・・・


●ダイニングチェア
 アルバ・アアルト
 アアルトが積層合板で初めて完成させたいす

 主に食卓に使われる背もたれのあるいす、肘掛けあり、なしがある
 SH(シートハイ)は420ミリ前後
 フォーマルタイプのハイバックチェアなどがある


●スツール・ハイスツール
 背もたれや、肘のない小いす
 ハイスツールは、バーカウンターなどと組み合わせて使う座面の高いもの
 カウンタースツール、バースツールと呼ぶこともある
 足掛けが付く場合もある


●ソファー
 ロゼ・トーゴー ミッシェル・デュカロワ フランス
 一度見たら忘れられない、芋虫のようなソファーですが、そのフィット感は、そのまま寝てしまいそうな心地よさがあります

 ソファーとは張りぐるみの長いすのことで、休息用  クッション性の良いものが多い


●カウチ
 ソファと似てますが、背と肘のデザインに特徴があります
 一人が、横になって楽な姿勢を取り、寝ることができます
 古代ギリシャ、ローマ時代には、いすに横になったまま食事を取るという習慣がありました


●フロアチェア
 日本人は歴史的に床座の生活が長く、それに慣れ親しんできた
 その習慣を今風の形にしたのがフロアーチェアであり、家具の1ジャンルとして定着してきました

●ベッド
 詳しくは、「その他・・・寝装・寝具」 へどうぞ






テーブル・・・セミアーゴノミー系家具

準人体系家具・・・食事、執務、応接などの用途による作業性に対応する家具



●エクステンションテーブル
 甲板を伸縮させる機能で、脚部が一緒に動くもの、甲板が回転して変化するものなどがある


●バタフライ(フォールディング)テーブル
 折り畳みする機能で、甲板を畳んで不要時に収納したり、部屋の隅にも置けるタイプ
 フォールディングテーブルとも呼ばれる


●ネストテーブル
 入れ子式に相以形のものを積み重ねる方式のものをいう
 主に小テーブルに見られる


●ライティングビューロー
 小面積のデスク機能と、書物などを収納する機能を兼ね備えたコンパクトな書棚的デスク


●ダイニングテーブル
 ラ・バシリカ マリオ・ベリーニ イタリア

 食事用のテーブルで、長方形が多いが、円形、楕円形、扇形、などがあり、高さは、680〜750ミリと幅があり、700ミリが一般的です
 2DKのアパートで食寝分離が進んで、ダイニングテーブルで食事することは、庶民にとってはあこがれだった


●リビングテーブル
 シンドバットテーブル ヴィコ・マジストレッティ
 イタリア

 ソファーとセットで使われるテーブル
 センターテーブル、サイドテーブル、コーナーテーブルなどがあり形もいろいろな形がある

●デスク
 家庭でのデスクは学習が目的であるが、作業用、または趣味を楽しむために使用することも多い
 左右に引き出しが付いている場合は、これを袖といい、片袖机、両袖机と呼ぶ
 袖のないものは、平机という






収納家具・・・シェルター系家具

建物系家具・・・ものを収納し整理することを目的とした家具



●ビルトインファニチュア
 部屋に合わせて組み立て、後から、追加ができるものや、建物と一体化したものがあります
 基本的に、パネルなどでの組み立てで構成されています
 大型の収納家具や、システムキッチンなどに見られます


●ユニットファニチュア
 箱を一つの単位=ユニットとしてシステム化されている家具


●ダイニングボード
 食器棚、カップボードともいう
 食器ばかりでなく、装飾的置物を入れることもあり、飾り棚としての要素も持つ
 キッチンと、ダイニングの中間に置くハッチも同じ種類


●リビングボード
 ダイニングボードに形状が似ているが、下段は、リビングチェアにあわせて低く、AV機器や飾り物などを入れて、飾り棚として使うことも多い


●サイドボード
 機能は、リビングボードと同じですが、高さが低くガラス戸が多い
 ダイニングルームに置かれることも多いが、その場合はサービステーブルの機能もかねる


●書棚
 書物、書籍などを収納する棚で、ガラス扉付きと、扉のないオープン棚がある
 収納物が重いので、棚板のしっかりとした構造が要求される
 背が高く、間口の広いものは、上下、2段に分かれている
 前後、二重になってスライド機能を設け、収納量を多くしているタイプもある


●ワードローブ
 洋服ダンスと呼ばれる収納家具
 婚礼セットという名称があまり使われなくなり始めるころ、ベッドルームに置かれる洋風衣装収納ダンスに変わる名称として、一般的になってきた
 語源は、中世ヨーロッパのワールドルームで、長い上着を吊しておく部屋の意味

●チェスト
 日本では、整理ダンス、衣装ダンスと呼ばれるもの
 もとは、ヨーロッパ中世に使われたチェストと呼ばれる長方形の蓋付きの箱が発祥とされ、16世紀末のイタリアに、これに短い脚と引き出しを備えたものが見られる
 17世紀にはヨーロッパ各地に広がりいろいろな様式が作られた





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