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■木材は、構造材としても仕上げ材としても私たち日本の気候風土や、日本人の感覚によく適合しているとても大切な材料です。
■木の名前の検索は、索引をご利用ください。
木材の名称木取り狂い・変形欠点





木材の名称




●元と末
 木の根の側を元あるいは元口、葉の側を末あるいは末口と言います
 柱など木をたてに使うときは、元口を下に末口を上にします


●木口面・柾目面・板目面
 木の繊維方向に直角に切断した面を木口面、平行に切断した面で中心軸を含む面を柾目面、中心軸を含まない面を板目面と言います
 柾目面は繊維が平行に、板目面は木目状になります
 また、板材にしたとき繊維方向で厚みの薄い方を木端面ともいいます


●早材・晩材
 木は、生長するとき年輪を形成します
 春から夏における生長期の初めに形成される部分を早材(春材)、夏から秋の後半に形成される部分を晩材(夏材・秋材)といい、これが年輪になります
 四季の不明確な南方の木材には、この違いが不明確で、年輪が不明瞭なものが多くあります


●心材・辺材
 木の随(中心)に近い部分を心材(赤身赤味)、樹皮に近い部分を辺材(白太)といいます
 心材は、一般に赤や褐色などの濃色をしており、硬質で狂いが少なく、耐久性が大きい
 辺材は、心材よりも含水率が高く、虫害を受けやすいなど耐久性が小さい

●木表・木裏
 板目材は木表と木裏があります
 樹皮側の面を木表、樹心側の面を木裏といいます
 かんな掛けをするとき逆目がおきないように木表は末から、木裏は元からするのが基本になります






木取り



●板の木取り
 板材の木取りで中心部を含む部分が柾目、含まない部分は板目になります
 目的に応じて、板目どり、柾目どりなどいろいろな方法があります

●柱の木取り
 柱材の木取りで中心の樹心を含む材を芯持材といい、四方板目になります
 この場合、見え隠れの面に背割りを入れて乾燥収縮による亀裂が他の面に及ばないようにして用います
 芯を含まない芯去材は、取る場所によって二方まさ、四方まさになります






狂い・変形



●乾燥収縮
 木材は、伐採すると乾燥し収縮します
 各部分の含水率の違いから収縮の度合いが変わってきます
 収縮率は、繊維方向が0.1〜0.3%、半径方向が2〜6%、接線方向が5〜12%ぐらいといわれています


●曲がり
 角材の長さ方向に湾曲することを曲がりといいます
 板材の場合は木端面に湾曲を生じることをいい、弓反りともいいます
 これは直りませんので致命的な欠陥となります


●そり
 曲がりに対して板面に湾曲を生じることを反りといいます


●カップ(幅反り)
 そりで、幅面の湾曲をカップ(幅反り)といいます


●ねじれ
 材面の四隅が同一面にならないような複雑な反りのことです

●ダイアモンド
 四方まさの角材で起きる現象で、断面が菱形になることをいいます






欠点



●節
 節は枝の付け根の部分に生じるもので樹木の生育上さけることのできないものです
 生き節死に節があり、節の繊維が周囲の材と連絡しているものを生き節といい、連絡が切れているものを死に節といいます
 つまり、死に節とは枝の樹皮部分がはさまっている状態で、抜けてしまうもの(抜け節)もあります


●あて
 山の斜面など、特殊な環境によってできる、傾いた木や曲がった木にできる部分のことです
 木材繊維細胞が正常と異なるので、曲がり、反りなどの狂いが生じやすいので使用に際しては気をつけなくてはなりません
 針葉樹では「圧縮あて材」といい傾斜の下側に、広葉樹では「引張あて材」と呼ばれ傾斜の上側に発生します


●目まわり
 年輪に沿った弧状の割れのことです


●割れ
 発生する部分によって、木口割れ、材面割れ、内部割れがあります

●丸身
 製材品で丸太の表面部分がそのまま残っている部分で、角材の場合は押し角材、板材は耳つき材といわれます








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