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西洋史 [近世・1]


古代中世近世・1近世・2近代現代


ルネッサンスマニエリスム



ルネッサンス 12世紀〜15世紀

◆イタリアのフィレンツェから始まり、西ヨーロッパに広まった。ギリシャやローマの古典文化の復興目指す運動。ルネッサンスとは、「復興」の意味。権威の象徴から人間の物へとの移行。建築では、古代建築の、オーダーや、装飾モチーフが取り入れられ、シンメトリーの構成が重視された。インテリアにおいて、床には、大理石、モザイク、釉薬タイル、寄せ木張りなども用いられた。テラゾーも使われ始め、壁面には、木の羽目板張り、大きなタピスリーで飾られた。また、壁・天井を絵画、彫刻で豪華に飾られた。



●フィレンツェ大聖堂
 イタリア・フィレンツェ
 1296年〜1471年
 三廊のバシリカ式大聖堂
 正称、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 「花の聖母」を意味する
 200年にわたって造られ、ドームの設計は、ブルネレスキー(1434年竣工)ファサードは19世紀の建築


●聖ピエトロ寺院
 イタリア・バチカン
 ビザンチンから続く大聖堂
 この時期は、ミケランジェロが大ドームを設計(1547年〜1564年)
 マデルノが身廊、玄関廊、ファサードを設計(1603年〜1629年)している
 1657年〜1667年ベルニーニがピエトロ広場を囲む半円形の円柱回廊を建造している


●メディチ家礼拝堂
 イタリア・フィレンツェ
 1521年〜1534年
 フィレンツェ大聖堂に続くような形で建てられている
 礼拝堂の中には、メディチ家代々の祖先が眠る


●シャンボール城
 フランス中西部・シャンボール
 1519年〜1550年
 フランソワ1世依頼により建築
 フランス初期ルネッサンスの様式の特長をよく示している
 装飾は、イタリアの影響が濃い


●シュノンソー城
 フランス
 第1期1515〜22・第2期1556〜59・第3期1576〜81
 四隅に小塔を持つ正方形のブロックで、その中央を廊下が貫いていた


●アントワープ市庁舎
 ベルギーの北西部
 1561年〜1565年
 コルネリス・フロリス
 豊かに飾られた北欧的破風壁を持ち56メートルの高さにそびえている
 よく消化された古典的モチーフをもっている


●ライデン市庁舎
 オランダ西部・ライデン
 1597〜1603年
 リーフェン・ド・ケイ
 間口50メートル余りの長い建物で、背面にオランダ独特の玉葱型冠飾りのある高い塔がある

●ハイデルベルグ城
 ドイツ・ハイデルベルグ
 1549年ごろ
 ザールバウ


ルネッサンスの家具様式
◆イギリス チューダー様式エリザベス様式ルネッサン様式がもっとも遅く取り入れられ、ゴシック的伝統と混ざり合い、チューダー様式となった。装飾には、リネンホールドやローズなどがある。エリザベス期には、支柱が球根状のメロンバルブが特徴。


タペスリー



●アンジェ大聖堂
 フランス・パリ南西266q
 「黙示録」

●「貴婦人と一角獣」のタピスリー
 パリ・クリュニー美術館






マニエリスム

◆手法、様式を意味する「マニエラ」からついた名前。ルネサンス末期、堕落した文化として定型化した様式と19世紀まで見られていた。新規な意匠や、凝った技法を好んで用い、宮廷的貴族的性格が濃い。ルネッサンスからバロック過渡期の様式。マンネリの語源ともなった。ここでは、多く語れないので、詳しく知りたい方は、増田建築研究所ホームページを見て下さい。とても詳しく興味深く書かれています。



●ヴィラ・アルメリコ・カプラ
 イタリア・ビチェンツァ
 1570年
 アンドラ・パラディオ
 通称ラ・ロトンダ
 古典的理想を最もよく表す、パラディオ設計の別荘建築



 
平面図


●ブロアー城
 フランス・パリ
 1635年〜1638年
 オルレアン公の翼屋
 フランソワ・マンサール マンサールのスタイルの絶頂期のデザイン
 中庭のコロネードと中央パビリヨン内の階段室が有名

●フォンテンブロー宮殿
 フランス中北部
 パリ南東65q
 16世紀にフランソワ1世によって完成した
 フォンテンブローの森の中にある宮殿
 19世紀中頃までフランス皇帝の住居となっていた
 敷地には、フランソワ1世のギャラリーがあり、フォンテンブロー派とよばれ、マニエリスムの特徴が現れている



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