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西洋史 [中世]


古代中世近世・1近世・2近代現代


ビザンチンイスラムロマネスクゴシック中世の住まい



ビザンチン 6世紀〜10世紀

◆大ローマ帝国も3世紀末から次第に衰え初め4世紀末に西ローマ帝国と東ローマ帝国に分裂した。やがて西ローマ帝国は、ゲルマン民族に滅ぼされたが、東ローマ帝国は15世紀まで続いた。ローマのコンスタンティヌス帝は都をビザンチウムに都を移し、コンスタンチノポリス(現在のトルコのイスタンブール)とした、313年にキリスト教を公認して、キリスト教を中心に形成された文化。



●聖ソフィア寺院
 トルコのイスタンブールにあるビザンチンの代表的建築
 ユスティニアヌス帝が537年献堂したものが現存
 15世紀にモスクとなり1935年以降は博物館
 集中式プランとバシリカ式プランの融合が特徴
 モザイクで飾られている


●聖ビターレ寺院
 イタリア・エミリア・ロマーニャ州の都市ラベンナ
 優れたモザイク装飾が見られる


●聖ビターレ寺院 モザイク壁画
 皇妃テオドラと侍女たち 547年
 「皇妃テオドラ」とは聖ソフィア寺院を建立させたユスティニアヌス帝の后妃のこと


●聖ピエトロ寺院
 イタリア・バチカン
 324年コンスタンティヌス帝が、聖ペテロの墓上に聖堂を造ることを命じ、建立されたカトリックの総本山
 ローマ法王のみえるところです
 この後、ルネッサンス、バロックにも代表的な建物として登場します
 バシリカ形式の建物は、旧聖堂のことです

●バシリカ形式
 古代ローマ時代の法廷、公会堂、商取引所を兼ねた建物で、長方形の平面、内部は、2列の列柱、縦は3つの空間に分けられ、中央を身廊、左右を側廊としている
 身廊は側廊よりも広く高く、正面に半円形の張り出しがある
 ここに、法官席と祭壇、反対側に入口がある






イスラム 7世紀〜17世紀

◆西ローマにキリスト教、東ローマにギリシャ正教が発展しつつあるときに、7世紀アラビアのモハメッドが開いたイスラム教は、西アジア、北アフリカ、スペインなどに広まり、広大なイスラム帝国ができた。イスラム教は、偶像を礼拝することを禁じたため、神や人間を描くことはなかった。その為、幾何学模様や抽象的な形態の模様、文字の装飾などが発達した。アラベスク模様とは、アラビア文字の図案化されたものである。建築では、いろいろなデザインのアーチが特長。イスラムの生活は、床にじゅうたんを敷き、床座式が行われ、部屋の一隅を高くして寝台とした。



●エルサレム岩のモスク
 紀元691年
 カリフ・アブド・エル・マレクが現在のドームを建てました
 このモスク内の岩からマホメットが馬に乗って昇天したといわれ、岩にはマホメットの足跡、大天使ガブリエルの手の跡が残っています


●コルドバのモスク(メスキータ)
 スペイン・アンダルシア北部コルドバ785年着工
 8世紀建造のイスラム寺院(正式にはメスキータ)
 白い石と赤い煉瓦でできた連続したアーチが美しい しかし、1236年キリスト教に奪回され、建物中央にキリスト教の大聖堂が建てられた さらに、改築は進み、スペインのカルロス1世も「世界にたった一つしかないものを壊してしまった」とこの破壊行為を嘆き悲しんだという


●アルハンブラ宮殿
 スペイン・アンダルシア東部・グラナダ
 1238年建築着手
 スペイン最後のイスラム宮殿、アラビアの「赤い城」が由来で、「水の宮殿」とも呼ばれ、「ライオンの中庭」には、12頭のライオンに支えられた優美な噴水、「ヘネラリーフェ庭園」の水の階段などイスラム建築の粋を尽くしたもの

  写真集


●アラベスク模様
 壁や天井には、アラベスク模様とアラビア文字による「唯ひとり、神だけが勝利者である」という言葉がくり返し刻まれている

●アーチ
 尖塔アーチ(エジプト) 左上
 馬蹄形アーチ(北アフリカ・スペイン) 右上
 多葉アーチ(スペイン) 左下
 オージーアーチ(インド・ペルシア) 右下






ロマネスク 11世紀〜12世紀

◆西ヨーロッパで11世紀から12世紀にかけてキリスト教を中心にした文化ロマネスクとは、「ローマ風」のこと。イギリスでは、ノルマン様式と呼んでいる。石造りのボールトで内部空間を覆う技術が進んだが、その為に壁が厚くなり大きな空間を取ることができなかった。アーケードと呼ばれる並列した半円形のアーチで、壁の外側を飾るなどが行われた。家具としては、チェストが収納の他に、腰掛け・テーブル・ベッドを兼ねることもあった。椅子は、旋盤加工によるひき物が多い。装飾模様には、アカンサス、すいかずら、ブドウ、あざみ、などの植物や動物や幾何学的な物もある。



●ピサ大聖堂
 イタリア・トスカーナ地方・ピザ
 11〜14世紀
 斜塔(鐘楼)・十字形のドゥオモ・円形の洗礼堂この3つが「ピサの大聖堂」と呼ばれている

●ピサ大聖堂 (内部)
 丸天井には、「キリストと洗礼者聖ヨハネ、聖母」が描かれている
 天井からは、ガリレオが振り子の法則を発見したランプがつり下がる






ゴシック 12世紀〜15世紀

◆「野蛮なゴート人の」という言葉に由来。北フランスで生まれた建築様式。リブヴォールト フライングバットレス 尖頭アーチ この3要素によって、建築は高くなり、高窓には、ステンドグラスがはめ込まれる技術が進歩し、豪華で、神秘的な雰囲気を生み出す。



●ノートルダム大聖堂
 フランス・パリ(セーヌ川シテ島)
 12世紀中着工13世紀中完成
 カテドラル・ノートル・ダム・ド・パリが正式名
 セーヌ川の中州(シテ島)にある大聖堂
 ノートルとは「聖母マリア」を意味する
 初期ゴシックの傑作でバラ窓のステンドグラスは見事


●ノートルダム大聖堂 バラ窓







  写真集


●シャルトル大聖堂
 フランス・シャルトル(パリ南80q)
 1194年〜1260年
 11世紀当初はロマネスク様式で建てられ、幾度かの火災の後、13世紀に再建
 総面積2000uものステンドグラスは、バラ窓や、聖母マリアの絵で飾られている


●シャルトル大聖堂のステンドグラス 聖マリア


●アミアン大聖堂
 フランス・アミアン(フランス北部)
 1220年〜 フランス最大のゴシック建築
 身廊は高さ42m、3層の中層にも窓を設ける新最高峰を新採光法を採用
 また、双塔を持つ西正面扉口の彫刻群が優れている


●ソールズベリ大聖堂
 イギリス・ソールズベリー(イングランド南部)
 1220年〜1266年造営
 正式名はセント・メアリー大聖堂
 初期英国ゴシック様式


●ケルン大聖堂
 ドイツ・ケルン
 正称ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂
 1248年〜1322年(内陣部完成)
 幾度も増修築を重ね、1880年に完成
 五廊・二重内陣式バシリカ教会堂で、西に二つの塔がある

●ミラノ大聖堂
 イタリア・ミラノ
 1386年〜1813年
 完成に500年も費やされたイタリアゴシックの傑作で、フライングバットレスは19世紀になってから加えられた
 堂内は広々としているが、高窓が小さいので暗い
 サン・ピエトロ寺院に次いでイタリア第2位の大きさで、壁体内部まで白大理石造り






中世の住まい



●ジャック・クエール邸
 フランス・ブルージュ
 1443年〜1451年
 シャルル7世の御用銀行家の邸宅で、中世末の最も完備された住居

●ハーフテンバー
 イギリスで始まった、住宅建築様式
 木の柱、梁、斜め材などを外部に現し煉瓦や漆喰などで埋める
 やがてフランス、オランダ、ドイツに伝わった



古代中世近世・1近世・2近代現代



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